
山頂や展望スポットからの景色や雄大な景色を眺めながらの稜線歩きは登山の醍醐味。
本記事では、軽くて、コンパクトながら
しっかりと風を防いでくれるウインドシェル(ウインドブレーカー)
パタゴニアのフーディニジャケットの魅力について自身の体験を交えて紹介していきます!
風を防いで快適な山歩きを

樹林帯を歩いている時にはそれほど感じなくても、山頂や稜線に出ると遮るものがない分、
全身でダイレクトに風を受けることになります。
気温がそれほど低くなくても、
風を受けると気温以上に体感では寒く感じます。
特に山頂に到着後、風が吹いている中、休憩していると、
汗が乾く際に体温が奪われてしまうのでしっかりと防寒と防風をしなければいけません。
稜線を歩いている際は、身体が温まっていますが、
それでも風を受け続けると段々と寒さを感じることになります。
山の天候を予測するのは難しいので
レインウェアや傘などの雨具は必ず持っていきますよね?
寒さは生命の危機に直結するため、
雨具と同様に風を防ぐアイテムを携帯することも考えなければいけません。
ちなみに、レインウェアは雨と風を防ぐことのできる優秀なアイテムなので、
風を防ぐ専用アイテム

レインウェアは雨だけでなく、風も防ぐことができるので、
「レインウェアを持っていれば大丈夫!」
と言いたいところ。
ところが、
レインウェアは、生地が分厚く
- 春
- 夏
- 秋
のスリーシーズンでは
着用していると暑すぎる場合がある
という点がデメリット。
春、秋の休憩中であれば汗をかくほど暑いということは少ないかもしれませんが、
行動中は暑いと感じるシーンも多いはず。
レインウェアを着ると暑いけど、
身体に受ける風をしっかり防ぎたいという時に活躍してくれるのが、
風を防ぐことを目的として薄手に作られたウェア『ウィンドシェル』
です!
パタゴニアのモノづくり

今回紹介するウィンドシェルは世界的アウトドアブランド
パタゴニアの製品『フーディニジャケット』。
パタゴニアはアウトドア業界でもいち早く環境に配慮したモノづくりを始めたブランドです。
パタゴニアは環境に優しい材料でモノづくりを行うだけでなく、
品質の高い製品を世に送り出しています。
その狙いは、
自然の中でアクティビティを楽しむ人々が、長く安心して製品を使い続けることができるので
結果的に自然環境への影響を最小限に抑えることへ繋がること。
フーディニジャケットもリサイクル・ナイロン100%を材料として使用し、
フェアトレード認定の工場で製造されてています。
パタゴニアは、自然環境だけでなく途上国や労働者にも配慮したモノづくりに力を入れています。

自然の中でアクティビティを楽しませてもらっている、
我々もできれば環境に配慮したアイテムを手に取りたいですよね!
フーディニジャケットの特徴


サステナブルなモノづくりを行うパタゴニアがつくるウィンドシェル
『フーディニジャケット』の特徴についてご紹介します。
①とにかく軽い
フーディニジャケットを着てまず驚くのが
その軽さ。
私はSサイズを着用していますが、
実重量を測定してみるとたったの94g。


②めちゃくちゃコンパクト
フーディニジャケットは軽量な上に、
ジャケットの胸ポケットの中にササっと収納することで
ので持ち運びも便利です。
250mlサイズの紙パックのお茶とほとんど同じサイズ!


胸ポケットに収納してしまわずとも、
山歩きの際、暑くなったら脱いで
サッとザックの腰ベルトのポケットに詰め込むこともでき、全く邪魔になりません。





マムートリチウム20の腰ベルトにもにさっと収納できます
③マルチに活躍してくれる
フーディニジャケットは、優れた防風性に加えて、
軽度の水分を弾く耐久性撥水加工も施されているので
登山だけでなく、トレイルランニングやサイクリングなど様々なスポーツで活躍してくれます。
私自身も、登山だけでなく、自転車通勤やランニングなど普段の生活でも着用しており、
活躍シーンが多いのが嬉しい一着です!
フーディニジャケットの真価を感じた山歩き


フーディニジャケットは、軽量コンパクトなので、山歩きの際にはほとんど毎回持っていっています。
活躍する場面が多い、フーディニジャケットですが、その真価を感じたのが
北海道の活火山 樽前山を歩いた時でした。
その時のエピソードを少しご紹介させてください!
樽前山は北海道の道央地方南部に位置し、
新千歳空港からは車で1時間弱とアクセス良好。
シーズン中は車で7号目の登山口まで行って登り始めることができます。



冬季は5合目からのスタートになるよ


樽前山は標高1,000m程度ながら
火山性の迫力を感じられる山で、時折振り返って支笏湖を眺めながらのんびりと山頂を目指すことができます。
その日は、前線通過の影響で天気はいまいち。
けれど、前日のような降雨は無さそうだったので思い切って登ってみることに。
7合目からのんびりと景色を楽しみながら歩きました。


東と西の2つのピークを目標に登っていましたが、稜線にでるとあまりの爆風に尻込み。


(せっかくここまで来たし…)
と心を決めて、
フーディニジャケットのフードを被り、
フロントジップを1番上まで上げて
一応、準備完了!
フーディニジャケットは、他の山を歩く際にも着用していて、防風してくれることは確認済み。


ただし、今回は自分史の中で最大の風速の風に立ち向かうことになりそうなので、
一抹の不安を抱きながら歩き始めました。
危ない時は、いつでも地面に這いつくばれるように姿勢を低くしてまずは、標高1022mの東のピーク『東山』へ。


東山に到着すると風は更に強まり、
思わず地面に座り込みました…
風が少し落ち着いた隙に、あたりの景色を見渡していると、
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山や支笏湖が…!!


写真撮影を済ませたら、風が少し落ち着いた隙を逃すまいと急いで来た道を引き返しました。
続いて、西のピークを目指します。


稜線を歩く途中、樽前山の溶岩ドームが防風堤の役割を果たしてくれたのか、ピタリと風が弱まる地点があり、そこからしばらく歩いている時に初めて気づきました。



めっちゃ風吹いとるのに、身体には全く風通してなかったよな…?
半信半疑のまま歩き、西山に到着。


天気も心配なので写真撮影を済ませたら、
溶岩ドームの保護を受けながらさっさと来た道を引き返します。
溶岩ドームの保護範囲外に出ると再び、風を受け始めます。
しかも、さっきより更に強力に…!!
フーディニジャケットが風に煽られ、
バタバタととんでもなく暴れ始めます。
しかし、やっぱりフーディニジャケットが
しっかりと身体へ風が届くのをシャットアウトしてくれていることを感じました!



フーディニよ、ラップみたいに薄いのにしっかり爆風から
身体を守ってくれとるんやな…!!
信頼が厚い信頼に変わった瞬間でした。
その後、フーディニジャケットに身を包んだまま稜線を離脱し、
無事に下山することができました!


フーディニジャケットは見かけによらず、
タフでしっかりと身体を包み、保護してくれる羽衣なんです!
季節を問わず大活躍


フーディニジャケットは薄手でサッと羽織れるので季節を問わず、登山で活躍してくれます。
透湿を謳った製品ではありませんが、
その分しっかりと風をシャットアウトしてくれているような感覚です。
着ていて内部が少し蒸れてくるようであれば、
適宜、フロントジップを開けて空気を通してあげて調整すれば問題なし。


とにかく、生地が薄いのに防風性能が高すぎるのが魅力なんです!
風の強い日の自転車通勤などタウンユースでも活躍してくれますし、
冬の山歩きでは、フリースやダウンの下に着ておいても薄いのでゴワゴワせず着ていても全然気になりません。
風が身体へ到達する前の最後の膜となって役割を果たしてくれます。
また、体力作りで普段からランニングなどをする方は
ランニングの際にサッと羽織って走るのもよし!
身体が温まってきたら、脱いでポケットに詰め込んでおけるので荷物になりません!
ひとり一着、フーディニジャケット


楽しい山歩きの際に、一着持っておくと便利なのがパタゴニアのフーディニジャケット。
山歩きの際は少しでも荷物を軽く、コンパクトにしたいところですが、
フーディニジャケットは、その重さをほとんど感じることはありません!
コンパクトに持ち運ぶことができ、
薄手なのにしっかりと風をシャットアウトしてくれる頼れる一着です!
ザックやサコッシュの隅に一着忍ばせておくのはいかがでしょうか?